先日、意味を取り違えてしまう言葉について話す機会がありました。
「情けは人の為ならず」という言葉がありますが、本来の意味は「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良い」ということです。
最近では「情けをかけることは、結局はその人のためにならない」といった意味で理解されている人が多くなっています。
そんな中で、少し前に連載していた漫画で意味を違えてしまいそうな言葉を使って話を進めてました。
さよならだけが人生だ
元は漢文ですが、井伏鱒二が日本語訳したものです。
本人が約した意味としては、
「さよならだけが人生だから、今この出会い、時間を大切にしよう」
と言った一期一会の思いだそうです。
この一行だけ見たら、人は別れだけでなんとも寂しいではないかと勘違いしてしまいます。
その言葉を見て寺山修司も
「さよならだけが 人生ならば 人生なんか いりません」
と詩を作ってしまってます。
意味の真実を取り違わないようにたまには調べることも必要ですね。
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