気づけば11月。
年の瀬をむかえ、忘年会の案内もちらほら。
ところで忘年会はいつ始まったんでしょうか?
調べてみると、忘年会の起源ははっきりとは判っておらず、
いくつかの由来の異なる会合が次第にひとつに融合して
生まれた多元的起源を持つ行事であると考えられているそうです。
「としわすれ」という言葉を用いた最古の例としては室町時代の皇族、
伏見宮貞成親王が認めた『看病日記』で、
1430年(永享2年)12月21日の記録として出てくる
「先有一献。其後連歌初。会衆如例。
夜百韻了一献。及酒盛有乱舞。其興不少歳忘也。」
という文章とのこと。
これは、年末に催された連歌会が大変に盛り上がり、
その様子がまるで「としわすれ」のようだと述べたもので、
この頃には既に民衆行事として「としわすれ」と呼ばれる、
酒を飲んで乱舞する行事が存在していたことを示しています。
江戸時代には、特権階級の人々の中で一年の憂さを晴らす行事になり、
近代の忘年会がお祭りムードに変化したのは明治時代からで、
無礼講などのキャッチフレーズで広まったようです。
(A)
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