2016年3月10日木曜日

盗み聞き

父を連れて病院の救急外来に行くことがあるのですが、
いつ行っても結構な人数の方が受診のために待っています。

診察の前に看護士さんが病状を聞きに来るのですが、
みんなが座っている待合場所の長椅子でそれは行われるため、
何となく他の人の病状を聞いてしまいます。

救急で来ているだけあって、つらい病状の人が多く、
一緒に来ている付き添いの家族の方の顔も心配そうです。

先日行った時は長椅子にうつ伏せになって寝ている男の人がおり、
一緒にいる付き添いの中年男性が
「おい〇〇(名字)、しっかりしろ」と声をかけているのを見て、
ああ、同僚の人に付き添っているのかな、
大人でも寝込むぐらい大変なんだな、と思ったのですが、
診察の番が来てうつ伏せになっていた人が顔を上げたのを見たら、
それは子供。おそらく小学5年生ぐらい。

よく見たら背格好も大人ではないし、
なんで子供だと思わなかったんだろうと考えたら、
中年男性が名字で呼びかける相手は同僚なんだろうと。
お父さんなら下の名前で呼ぶだろうし、
ではその関係性は?ということに最大の興味が。

学校の先生?もしくは自分の子を名字で呼ぶ家庭?
と思っていたら、答えは「ボーイスカウトの隊長とその隊員」。
スカウト活動中(というのだろうか)に変なものを食べて、
アレルギー反応が出てしまったらしい。

こんな風に病状説明しているのを盗み聞きしてしまう空間です。

(O)


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