2016年7月4日月曜日

400年前の恩返し

熊本地震で大きな被害を受けた熊本城。

被害額は数百億円にのぼり、復興には20年かかるという見方もあるそうです。


今回の地震で大変な被害を受けた熊本城を助けようと立ち上がったのが、小田原城。

「熊本城のああいう姿を見て、同じように城を持つ

小田原としても、何かしないといけない。」

と、城内で集まった募金などを熊本城のために寄付するとの事。



小田原市長は小田原城内で集めた約200万円の寄付金を熊本市長に手渡し、

小田原城がリニューアルオープンした5月1日の入場料約245万円も

市議会の承認を受けてから寄付されるそうです。



実はこの小田原と熊本の関係は江戸時代にまでさかのぼるのです。

1633年(寛永10年)の寛永小田原地震で

マグニチュード7級の地震により被害を受けた小田原城。



当時の小田原藩主・稲葉正勝と熊本藩主・細川忠利は

ともに明智光秀の姻戚であり、とても仲が良かったそうで

稲葉が熊本城を訪れたこともあったそう。



地震を知った細川忠利はすぐに手紙を書き、

江戸にいた忠利の父、忠興も見舞いの使者を小田原に送ったそうで

稲葉はその厚意に対して礼状を返したそうです。



400年も前にこのようなことがあり、

今回の小田原城から熊本城への寄付は400年前の恩返しと反響を呼んでいます。



現代のようにすぐに安否を確認できる時代ではないので

親子で小田原を心配し、無事であることを遠い地より願っていたのでしょうね。

400年前から深い縁で結ばれていた小田原と熊本。

現在、こうして小田原が熊本を助ける姿に胸があつくなります。



改めて今回の地震で被害を受けた熊本をはじめとする九州地方の

一刻も早い復興を祈るとともに

是非、小田原城と熊本城をいつか訪れてみたいと思いました。












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