2011年6月23日木曜日

古典から学ぶ

数年前より、論語を読む機会ができました。

人前で発表する必要がある為、何冊か解説本も購入し、知ったかぶりして話しています・・・

最近、「勇」という言葉の解釈で興味深いものがありました。

日本では、勇気と言う言葉に代表されるように「リスクにひるまず突き進む」「潔くパッと散る」と 解されがちですが、論語の生まれた中国では「リスクを計算し、引くべき時には引いて結果を出す事」 を意味します。中国では長い歴史のなかで、平和な時代が少なく、無鉄砲に突き進んでいたら あっという間につぶされてしまいます。泥水をすすってでも生き延びて最後には笑ってやるぐらいの しぶとさが必要なのです。日本では、戦乱の世では同様な思想が一般的でしたが、徳川幕府の もとで平和な時代が続くなかで、武士のあるべき姿として「敵を1人でも多く殺すのに命をかける」 のではなく「武士として気高い倫理を守るのに命をかける」に変化していったと言われるのです。

現在、武士道といえば「切腹」に代表されるような潔さとして理解されていますが、以外とその歴史は浅いと知って、歴史を学ぶ大切さを再認識しました。(F)

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