次の誰かに繋げて

ある国で起こったできごとです。

その人は、仕事に行く前にガソリンスタンドに立ち寄りました。
ガソリンを満タンにした後、レジに向かい、クレジットカードを出したところで彼はハッとしました。
新しい口座を作ったばかりだった彼はカードの暗証番号を忘れてしまったのです。
現金も手元になく、支払いができずにパニックになりかけた時、

「俺が代わりに払うよ」

背後から一人の男性が彼に声をかけました。
彼が支払うべき金額は、約8,700円。見ず知らずの人に払ってもらうにはかなりの額でしたが、
他にどうすることもできず、男性の厚意に甘えることに。

支払いを済ませてもらった後で、後日お金を返すべく、レシートに連絡先を書いてもらうよう頼むと、男性はその頼みには応じず、代わりに自分のファーストネームとある一言を小さくつづりました。

「ジョン　次の誰かに繋げて」

彼は、ただただ打ちのめされて、胸がいっぱいになり、一緒に写真を撮ってほしいとお願いします。
その後、Face book　に投稿されるとすぐに大きな反響が寄せられたそうです。

その彼も、ジョンに言われたとおり、出会ったガソリンスタンドに再び訪れ、給油を終えた人に声をかけます。
自分が受けた優しさを別の誰かに繋げて欲しい。
ジョンさんの思いが、彼に、そしてまた別の誰かへ。

人が他人に対し、こんなにも優しくなれるなんてすごいですね。
ちょっと感動したできごとでした。